
届ける形に応じた、伝え方の再設計
横浜ランドマークプラザ 30周年を記念したキャンペーン企画を担当させていただきました。
企画したキャンペーンの一つが「横浜の歴史と銘店を紹介するパネル展示」。ランドマークさんの1Fのメイン通路に展示するモノ。
横浜という街は、
元町・馬車道の歴史と風格、
山手の異国情緒、
みなとみらいの最先端感と、
エリアによってまったく違う顔を持っています。
その豊かな個性を、訪れた方に「もっと知りたい」「歩いてみたい」と思ってもらえるように、
“横浜のストーリーを、街の魅力として届ける”
これが企画のゴールでした。
このような大型パネルでは、
遠くからパッと見たときに「何を伝えたい展示なのか」がすぐに伝わることがとても重要です。
そこで今回は、
- エリアごとにカラーを分けて世界観を演出
- 名店27店舗のストーリーを一店一店取材し、軸のあるナラティブを構成
- 歴史紹介のコンテンツに合わせ、重厚感と親しみのバランスを意識したデザイン
をポイントに設計しました。

届ける形が変わると見せるポイントや順番も変わる
今回は大型キャンペーン企画だったため、制作物の種類も非常に多岐にわたりました。
ランディングページ2枚、インタビュー記事ページ、各種ポスター、バナー、デジタルサイネージ、大型パネル、各店舗用POP、スタンプラリーアプリ用画像パーツなど、幅広いツールを一貫してプロデュースしました。
WEBやスマホでの小さな画面、街中に設置される大型パネル、
それぞれの「届け方」が変われば、
同じコンテンツであっても、どこを強調するか、どんな言葉で伝えるか、どんなビジュアルで惹きつけるか
すべてが変わってきます。
届ける「形」が変われば、見せる「ポイント」も、伝える「順番」も変わります。
一つひとつのメディアに合わせ、
“最も届く形”へと調整していく。
それが、私のコンテンツ設計における基本姿勢です。
伝えるのではなく、届けるために。
どんな制作物でも、最初に考えるべきは、
「誰に、何を、どんな気持ちで届けたいか」
これに尽きます。
パネル展であっても、WEBであっても、SNSであっても。
最終的に、受け取る側の心にどんな余韻を残したいか?を、最初から設計すること。
大型展示でも、情報を「詰め込む」のではなく、
読んだ人の心にすっと入る「物語」として届けることが、私の仕事です。
横浜という街が持つ、長い歴史と、今の賑わい。
それをパネルの前で少しでも感じてもらえたら嬉しい。
コンテンツとは単なる情報ではなく、
“街と人をつなぐきっかけ”になるもの。
そんな思いで、これからも一つ一つ、丁寧に形にしていきたいと思います。
▼こちらが企画作成させていただいたWEBページです。
https://www.yokohama-landmark.jp/autumncampain2023/
▼YouTubeショートでも解説&紹介していますので、ぜひ見てくださいね!
https://youtube.com/shorts/t-A051X_uSo?si=7oAxXuEtQz32ff